大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学
   連合小児発達学研究科 金沢校

こころの相互認知科学講座

発達障害市民ひろば ::::::::::::::::::::::::::::::

第45号 最新医学論文45

精神科領域のバイオマーカー


Biomarkers in phychiatry

Nature Vol460/9 July 2009

自閉症を含む精神疾患の、原因遺伝子や血中のホルモンを含む分子や、脳の機能測定時の典型発達者との差(例えば、目を見つめる時間やfMRIの画像でどの部位が大きいか、活動しているかとか)など、これらをバイオマーカーと呼んでいます。
発表されるバイオマーカーの数が最近になり、指数的に増え、しかも本当らしくなってきた。それらを測定することを商売にする企業もでてきた。
いよいよバイオマーカーで診断できる一歩手前まできた。
 将来患者になるかもしれないリスクを持った本人・家族・学級・社会にどう伝えるか、伝えることの是非、その子の将来の幸福、社会の利益などを真剣に議論しなければならない時期になった。
 バイオマーカーを探す生物学者だけでなく、社会側に立った人たち、法律、倫理、企業等のサイドの人々をふくむ集団でこれらの議論をする。それも国家にひとつの審議会でなく、市民を含む地域ごとの集まりの中で答えを出してゆく事がまず求められる。
 ワークショップ、コンフェレンスなどを開いて、それらの解をあちこちで集合して、社会合意形成、バイオマーカー利用ガイドライン作りがなされていく。



私たちが、GCOE申請で議論し、提案したことであり、大井教授のRISTEXの採択課題そのものと言っても良い内容です。acrbacsが先端的であるという事と、金沢大学の「子どものこころの発達研究センター」のミッションがまさにそこにあるということが、明確になってきました。