第79号 最新医学論文79

オキシトシンは高いレベルの社会性認識を改善する

Effects of single dose intranasal oxytocin on social cognition in schizophrenia☆

Michael C. Davis, Junghee Lee, William P. Horan, Angelika D. Clarke, Mark R. McGee, Michael F. Green, Stephen R. Marder

http://ac.els-cdn.com/S0920996413002235/1-s2.0-S0920996413002235-main.pdf?_tid=fe55888c-c344-11e2-956d-00000aab0f01&acdnat=1369271366_5bb8daed12bb46c5d6d3a6173b3d7dd5

 認知のレベルに、低い方(顔表情の認識、社会性の認知やウソの気付き)と、高い方(嫌味や騙しを気付く事や共感)の2つがある。低い方は、社会性手掛かりの提示をそのまま認識する事であり、高い方は、手掛かりから推論したり、心の中で考える過程を含む。知的障害の無い40歳代の統合失調症患者に、40国際単位のオキシトシン1回の点鼻投与20分後に、認知のテストを行ったところ、高位の認識が改善された。単純な顔表情の識別には影響が無いというのは今まで多く出されたデータと異なるが、我々(廣澤ら)のデータやオキシトシンが心の理論に効果があるということと一致する。一方、統合失調症の症状は一回の投与では、変化が無かった。

 



大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学
   連合小児発達学研究科 金沢校

こころの相互認知科学講座

発達障害市民ひろば ::::::::::::::::::::::::::::::