第95号 最新医学論文95

低用量のシュラミンの自閉スペクトラム症への適応:小規模I/II相の臨床研究

Low-dose suramin in autism spectrum disorder: a small, phase I/II, randomized clinical trial

Robert K. Naviaux, Brooke Curtis, Kefeng Li, Jane C. Naviaux, A. Taylor Bright, Gail E. Reiner, Marissa Westerfield, Suzanne Goh, William A. Alaynick, Lin Wang, Edmund V. Capparelli, Cynthia Adams, Ji Sun, Sonia Jain, Feng He, Deyna A. Arellano, Lisa E. Mash, Leanne Chukoskie, Alan Lincoln and Jeanne Townsend

Annals of Clinical and Translational Neurology: 26 MAY 2017 | DOI: 10.1002/acn3.424

概要

 100年前からアフリカの眠り病の治療薬として使われていたシュラミン(suramin)は、プリン(核酸)代謝を抑制することから、自閉スペクトラム症に効果があることが、マウスなどで調べられていた。そこで今回、10人の自閉スペクトラム症児(平均約10歳)を2群に分け1回静注し、その後6週間にわたり、経過観察した。皮膚に発赤が出た以外には重篤な副作用は無かった。2-3の指標による、社会性行動評価を試み、改善する事を見出した。また、冬季に行われたため、期間中3人にかぜなどで発熱し、その子たちには、症状が改善したと報告していることは興味あった。我々は、昨年この現象が、TRPM2によるオキシトシン分泌促進効果によるとの考えを提案している (Front Neurosci. 2016 Jul 22;10:304. doi: 10.3389/fnins.2016.00304).



大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学
   連合小児発達学研究科 金沢校

こころの相互認知科学講座

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