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新着情報

柴田正良、大井学両教授(金沢校)監訳の"自閉症の倫理学"が出版されました。

 柴田、大井両教授は哲学・社会学的内容の自閉症の倫理学の書(バーンバウム著)の日本語訳を出版しました。勁草書房 四六版 349ページ 定価(税込)3,570円

 「他者の『心』を理解するのが困難な自閉症者と、私たちはどう向き合っていくべきなのか」という問いに対しての答えと、「自閉症の特異性ゆえに生じる倫理的問題を哲学的に考察し、社会のなかでともに生きる道を問いかける」内容を持つ本です。重松加代子氏による訳を柴田正良、大井学両教授が監訳しました。

 著者のバーンバウム氏は米国オハイオ州のケント州立大学教授で、金沢大学に2回来られ、我々の倫理研究グループと深く交流し、ただ単に翻訳するのみならず、書かかれている内容の確認や議論をし、その討論内容をバーンバウム氏と共同の論文にするというような、発展的な協働作業がなされました。本書に対しても日本語訳入りの序文を寄せられています。主に柴田教授による注、監訳者柴田、大井、東田教授らによる解釈もあります。本書は自閉症研究者から大学院生まで、それに携わる人々にとって深く自閉症の倫理的側面を考え、研究する上で最も身近な本となることでしょう。